#石井友二 Tag

スタートアップを目指す、未来の経営者へのマネジメントセミナー準備

私たちは多くのクライアントに対する、あらゆる事業でのコンサルティング、会計監査、税務会計における経験を駆使し、企業家支援を行う活動を行っていますが、このたびスタートアップのためのマネジメントセミナーを行う準備を始めました。令和6年9月後半にはレクチャーを開始したいと考えています。レクチャーの内容は以下のものです。1.どのような事業を行うか 2.事業の目標を決める 3.事業を成し遂げるために 4.事業に必要な資源 5.戦略を立てる 6.行動計画を立てる 7.会計の知識 8.利益管理 9.人事管理 10.資金を調達する 多くの企業や医療法人の幹部に対しレクチャーしてきた内容をシンプルにかみ砕いて整理しています。起業を行うためには間違いなく必要なアイテムのみを分かりやすく提供するつもりです。興味のある方は是非チェックしてみて下さい。  ...

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JAVI(Japan and Vietnam initiatives)プロジェクト開始します

このたび日本で活躍するベトナム人事業家と連携し、日本とベトナム間において両国の企業支援、事業提携支援業務を開始することとしました。このプロジェクトを「JAVI(ジャヴィ)プロジェクトと呼んでいます。JAVI(Japan and Vietnam initiatives)は文字通り日本とベトナムの(事業創造の)取組みを意味しています。JAVIプロジェクトは、以下のフローにより行います。日本サイドにおいては、①日本に進出したいベトナム企業や個人経営者の事業創造②日本に在留するベトナム人の起業支援③日本企業や個人経営者とベトナム人事業のアライアンス、またベトナムサイドでは、①ベトナムに進出したい日本企業や個人経営者の事業創造②ベトナムに在留する日本人の起業支援③ベトナム企業や個人経営者と日本人事業のアライアンスを行うことがその内容です。詳細については別途お知らせしますのでご期待ください。    ...

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さまざまな業種の一般企業でのコンサルティングスキーム開発

いままで私たちは、監査法人や金融機関、会計事務所において数多くの一般企業のコンサルティングを実施してきました。製造業や流通業、建設業やサービス業等がそれらです。最近多くの一般企業からのマネジメント改革や戦略立案のご依頼が多くあるので、過去のケースを整理するとともに新しい改革スキームの開発に着手しています。時代が大きく変化する現状において、社会ニーズに柔軟に対応できるよう、経験を活かした活動をより一層強化していきたいと考えています。なお、直近では関与するベトナムで事業を行う日本企業からの現地での事業拡大や、これからベトナムに進出したい企業からのオファーがあり、これらについても積極的に対応していく予定です。  ...

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幹細胞治療を行うクリニックの視察を行いました

[caption id="attachment_4582" align="alignright" width="300"] stem cell application. Using stem cells to treat disease[/caption] 幹細胞治療は、患者自身の腹部などから、少量の脂肪組織を採取し所定の培養施設で、幹細胞を取り出し規定の数まで培養増殖され、患者自身に投与(静脈点滴、または局所注射)されるという手順で治療が行われます。今回視察をしたクリニックでは、パーキンソン病や疼痛緩和での認可を得て幹細胞治療を行うことになります。自動培養装置が設置されたラボの開設が7月であり、ラボでの培養や培養施設での培養を行うことで、毎月数十人の治療を行う体制を整えています。説明を受け、標準治療+幹細胞治療を行うことにより多くのメリットがあることが理解できました。きれいになります、とか元気になりますといった曖昧なものではなく一定のエビデンスに基づいて行われる治療には説得力があります。このクリニックでは論文をベースとした他の総合的な代替医療によるパーキンソン病や脳梗塞治療についての研究も進めています。今後の治療や研究の推移を見ながらインバウンドに向けた体制整備をも行うとのことでした。当社は、他社で行われるベトナムからのメディカルツーリズムを支援するなかで当クリニックの実績を伝えていきたいと考えています。 ...

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ASEANで活躍した医師や研究者とのミーティングを行いました

シンガポールの医療機関にながく勤務し、活躍した日本人M医師や、ハノイで多くの機関と連携し日本でメディカルツーリズムを行っていた遺伝子治療研究者のH氏とのミーティングを行いました。ベトナム人医師の活動や状況、自身の経験によるベトナムでの医療状況について、またインバウンドにより多くのベトナム人の日本における治療をアシストした経験をお話いただきました。彼らの知見や体験から多くのことを学習することができました。 いかに日本の医療が優れたものか、また他国と異なるのかについてお聞きしたことは今後の当社の活動に大きく役に立つ情報でした。 日本の先端医療レベルは欧米に比して、日本人が思うほど高くはありませんが、平均値は間違いなく高く、また医療をビジネスとして捉えていない精神性に起因する肌理の細かい対応は他国に比べようがないとのコメントは英国でライセンスをとりシンガポールやベトナムで活動したM医師だからこそ言えることだと理解しました。また、ベトナム人に限らず、日本人の意識や仕事に取り組む姿勢をベースに、日本人以外との仕事を行うときには、日本で常識的でありこうなるだろうと考える結果にはならないことを確認し、なるほど確かに日本人の思いで仕事をすると意欲を削がれることもあるのだろうということも納得できました。実際にベトナムで仕事をしてみて、我々が感じたことを改めて反芻し、次に進むときの糧にしたいと考えました。これからの活動に大きく役立たせ、障害を越えて成果を挙げて行こうと思います。...

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ホーチミンでの10年前の活動を振り返る

足掛け5年をかけてパートナーとともにホーチミン1区に出資した小児クリニックも、ホーチミン市ロックダウン(封鎖)のなかで事業撤退しました。ホーチミンでマーケティングをしていた時期、他の媒体に2013年に書いた記事を転載します。 この経験を活かし次に進もうと思います。「いま、ホーチミンシティにいます。小児科診療所のチェーン展開をするためです。まずは、我々日本メンバーでベトナムの診療所に投資します。さらに日本の診療所運営のための業務フローやマニュアル、接遇の仕組み、感染症対策、リスクマネジメント、業務改善提案制度などを導入し、ベトナム人のための円滑な医療ができるようサポートします。11以上の診療所をネットワークしチェーンストアオペレーションを行うことを活動の目的としています。日本の大学病院の複数の医師もこの支援活動に参画する予定でありとても心強く思っています。 現状ベトナムの医療は日本でいえば昭和36年ごろの状態であると言われています。もちろん、現代であることから海外からあらゆる情報やシステムの導入を行ったうえでの昭和36年という意味ですから、日本の当時とは異なることは間違いなく、日本が経た時間を何十分の一に短縮して、成長していることに疑いの余地はありません。日本からのサポートがあれば、その速度はさらに増していくことになります。ベトナムの医師と話をすると、医学部をもつ大学は多数ありますが、働く場所がないということが分かります。医師は人口増加に併せて排出されるものの、施設が追い付かないために、医師の経験を積む場所が確保できず成長のボトルネックになっている可能性がある、ということでした。彼らからすれば、ベトナムの医療は日本と遜色ない。したがって医師の指導はいらない。ただし、投資をしてもらい場所を確保してもらえれば、医療を潤沢に提供できる。その第一歩が診療所の開設及びチェーンオペレーションなのだということだそうです。しかし、医師以外の株主、そしてCEOとミーティングをしたところ、お金はいらない。日本のノウハウが欲しい。医師の指導も必要であるという真逆の話になっています。 医師の立場と、診療所を運営し、質の高い医療を提供したいというCEOとの考えの間には大きく隔たりがあるのだという理解ができました。彼女は、そもそもヨーロッパ(ドイツ、フランス)の医療は入ってきているのに、日本は一切ベトナムにきてベトナム人のための医療をサポートしていないと話し、ぜひ支援をして欲しいと話を結びました。さらに、資金についても結論的には、49%を上限として出資もOKとの結論でした。100%外資の資本での医療は制度上守られていますが、実際のところ、日本独資でのこれらかの医療展開は政府からの窓口規制があり、ルール通りにはいきません。そもそも、ベトナム人ですら、診療所開設の許可を得るために1年以上を必要とするということがCEOから説明されましたが、以前から既にホーチミンに進出している医師から独資やマジョリティをとることは難しいという話も聞いたので、納得できる結論です。投資家も、医療関係者であり、結局のところ日本の医療のよいところをどうすれば、アジアに広め、地域貢献できるのかを熟考したのちのアプローチであり、日越の関係強化、事業展開による協力関係進捗、日本の医療による貢献ができることが事業の基本であるという姿勢を崩していません。ホーチミンでのドミナント展開、その後の地方都市での活動、さらには子供を中心としたさまざまな事業、例えば教育や、フィジカルトレーニング、身体によい食品づくり、生活支援全般といったさまざまな関連事業への展開を行い、総合的にベトナムの将来の人材輩出のための事業をも行うことも視野に入れています。医療は生活の基盤であり、治療から予防、積極的な健康づくりといったコンセプトで、新しいモデルづくりができればよいと考えています。人口が増え続けていくベトナムにおいて、少しでも過去の経験や日本の医師を通じて指導をしてもらうことができればよいと考えています。今日の夜の便で日本に戻ります」。 これからホーチミンでのコンサルティング業務を行うにあたり、過去の思いを振り返りました。写真は今のホーチミンの景色です。10年時間が経過すると大きな変化があったことが分かります。時代やニーズに的確に応えられるよう活動していきたいと考えています。...

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ヘルスケアアジア株式会社と連携しホーチミン市でコンサルティング開始

ベトナムの医療環境には、医療情報の不足、医療機関が少ない、優れた医師へのアクセスができない、高度の治療を行うためのリソースが少ないといった課題があります。これらの環境改善のため、当社はこのたびヘルスケアアジア社と連携して、ホーチミンで医療介護コンサルティングを開始しました(写真はホーチミンチョーライ病院の視察状況)。 複数の医師と連携したうえで日本の医療をベトナムに提供し、成長目覚しいベトナムで先頭を切って働く方々や彼らの家族の健康管理を行うことで、彼らがより高い生産性をあげられるよう支援していきたいと考えています。その活動により、ベトナム経済をより大きく発展させることができると考えています。当社には、旧ヘルスケア・アジア社においてホーチミン1区での小児クリニックへの投資活動や数年間ホーチミンにおいてマーケティングや現地の医師との関係づくりを行ったという経験があります。コロナの時期に当該クリニック事業は撤退を余儀なくされましたが、これらの体験や実践により得た知見をもって、今回のプロジェクトを良い方向に誘導していきたいと考えています。今後、ホーチミンでの活動をブログにて報告していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。...

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医療と事業の融合を

メディビズ株式会社を設立しました。                         人が健康で豊かな生活を送れることは大きな喜びです。人は健康で豊かな生活を送るために日々の生活を見直すことが有効です。 医療は、健康管理や治療を通じて人々の生活を支えることができますが、さらに人々の生活のなかに入り込むことでより人々の生活に大きな影響を与えられます。 医療は、健康管理を行うだけではなく、待つ医療から出向く医療へのより一層の転換を図り、人々の衣食住を軸とした経済活動すべてに影響を与え、地域住民の健康で豊かな生活を守らなければなりません。 そのために医療は、今まで以上にプライマリケアの強化を行うとともに、人々の衣食住を創り出す多くの事業者の商品サービスに医療の視点を取り入れてもらい、人々の生活の質を高める取り組みを行う必要があります。 私たちメディビズは、あるべきプライマリケア構築の取組みを行うとともに、医療と衣食住に関係する事業者との関係強化を図り、医療を生活に浸透させることで人々が「健康で豊かな生活を送れる」よう支援することを事業の目的としています。 medi-biz | 日々の生活にもっと医療の活用を ...

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漏れなくダブリなく

[caption id="attachment_4445" align="alignright" width="300"] 仕事をしていくときに、大切な考え方はたくさんあります。[/caption] 何かを分析したり、何かの行動をとるときの「生産を実現するための効率的な考え方」をビジネスフレームワークといいます。フレームワーク(framework)、枠組みです。 ご存知のPDCA、SWOT、ロジックツリー、5W2H、AIDMA(アイドマ)、STP分析などがよく使われています。 更にとても重要なMECE(ミーシー)があります。 MECE(Mutually [お互いに]Exclusive [重複せず]and Collectively[全体に] Exhaustive[漏れがない]=お互いに重複せず、全体に漏れがない)という意味です。言いやすいので漏れなく、ダブりなく、と言われています。何かを整理したり実行する時に、ある事項が重複したり抜けることがないようにするためのルールがMECEです。 MECEは事業のあらゆる場面で取り入れられる考えかたで、その対象は多岐にわたります。戦略、事業計画、予算編成、予算統制、目標管理、権限規程、業務フローチャート、マニュアル、日々の業務すべてなど、記載すればきりがありません。 戦略を立てるときにも、マーケティングを行い顧客や市場、業界や競合、自社の分析を行ったうえで行うべきことを決めていきます。ここに漏れやダブりがあれば、組織の進む方向に誤りが生じます。なので、戦略立案上必要な項目を列挙し、そこでMECEを検討します。 ターゲットにする業界の括りに漏れがあれば、見出すべき課題を発見できなくなるし、競合も見逃すことになります。 例えば飲食で、とんかつを展開する会社は、一定の仮説を立て、飲食業界のみならず、コンビニやデリバリー、ファストフード、インバウンド、アミューズメント、酪農、農業、小売り業、通販などさまざまな業界のトレンドや消費者の嗜好の分析を行い、マーケットボリュームを推定しつつ、商品開発、価格、流通、プロモーションを考える必要があります。 ここで網羅性が担保できなければ、チャンスロスや熾烈なレッドオーシャンの世界に足を踏み入れることになります。 また、消費者の性差が「かつ類」の消費に影響すると考え、男女の分析を行ったところ、年齢層による消費行動に強い傾向があり男女の分析はダブりになる、という結果もあるかもしれません。当初立てた仮説通りに進み、余計な労力をかけないよう、慎重に仮説を立てる必要があります。 もちろん、当初年齢層による動きを見ていたら男女差による行動偏差があり、これはやっぱり年齢層だけじゃまずかったよね、といった結論になり、漏れてたね、ということになるかもしれません。留意したいですね。 さて、元に戻ります。このようにありとあらゆることにMECEが役立ちます。最近のクライアントの事例で、権限の行使に漏れがあったことを思い出します。 権限規程がないために、起案、審査、承認、(実施)、報告において誰の責任なのかわからず、これは俺の仕事?のようなことがある組織があります。慣行により誰かが決裁しているけれど、審査せず押印して事故が発生したり、承認せず事故が起こったケースです。 事故が起こらない限り露見しませんが、起こってから始めて「ルールないじゃないか」、のような状況になるのです。権限規程運用においても、新しい業務が増えるつど、MECEを応用し正確な作成と権限行使を行わなければなりません。 上記にあげた戦略、権限過程以外の、事業計画、予算編成、予算統制、目標管理、業務フローチャート、マニュアル、日々の業務すべてについても、クライアントの現場でMECEの有用性を常に感じています。 個人行動も含め自分の身の周りを、MECEの眼で再確認してみるとよいと思います。 漏れなくダブりなく。片時も、忘れてはなりません。...

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会計の知識がなければ現場はみえづらい

会計には財務会計と管理会計があります。前者は外部報告のための会計であり、後者は文字通り現場管理のための会計です。会計の知識がなければ経営がどのように動いているのか、どう行動すればよいのかが分りません。正確かつ迅速な月次決算で、収益は、費用は、そして利益はいくらあるのか、キャッシュフローはどうなのかを理解できなければ、現場で目の前の出来事は把握できても、(数字に基づいた)的確な経営は行えないでしょう。収益が費用を回収できないことが定量的に把握できなければ、収益をどのように増加させるのか、費用のどの費目をどのように削減、若しくは増加させて(収益をそれ以上に増やし)成果を挙げていくのかを判断できないのです。また、資金の調達や運用の考え方が分からなければ、マーケティングや適切な投資経済計算ができず、不必要な資金を調達したり、投資を行うことになります。 結果、あっというまに屋台骨が揺らぐことすらあります。利益を指標とせず、またキャッシュフローを把握せず組織運営を行えば、不都合が生じ組織が立ち行かなくなることは明らかです。利益が出ているからと言ってキャッシュがあるわけではなく、無駄な投資や債権回収に力を入れなければならない理由です。医療であれば、収益増や費用削減の必要な診療科はどこか、部門はどこかが部門別損益計算により管理されていなければ、増患や単価アップへの意思決定を誤る可能性も高くなります。患者の外来来院経路や入院経路を分析し、紹介の弱いところへの営業をかけたり、多様な地域別プロモーションを行うこともできません。 費用については、変動費と固定費の動きを精査し、損益分岐点分析を実施することで適切な費用削減や増加を判断できます。また、患者別疾病別原価計算ができれば、この患者はなぜ利益がでて、あの患者はなぜ赤字なのかが分かります。そのうえで教育や業務改善、部署間コンフリクト(衝突)の解消を行い効果的な利益創出活動につなげます。会計知識や運用スキルがあれば、現場の見方が変わるとともに、現場の動きが診療科や部門の動きとして把握できます。 それらが集約された組織全体の経営成績や財政状態に展開されているのかを確実に俯瞰できます。また、組織は未来を予想し、中期経営計画や事業計画立案、そして予算統制の仕組みをもち目標設定や目標達成のための活動を行います。KGI(組織目標指標)→KFS(重要成功要因)→PD(行動尺度)→KPI(重要業績評価指標)の流れが生まれます。ここでも利益目標をどのような行動により達成していくのかについて、数量×単価=収益の深淵な意味や費用発生の要因分析を基本とした、あらゆるパフォーマンスの可視化を行う指標管理の知見が必要です。経営管理を行う中間管理者に会計知識や運用能力が不可欠な理由がここにあります。 数字は客観的で嘘をつきません。特に管理会計を縦横無尽に活用し、効果的な組織運営が行われることを期待しています。   ...

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