ごあいさつ

MESSAGE

社長メッセージ

日本経済を取り巻く環境は大きく変わってきています。少子高齢化に抗することができなかった政治の問題を背景に、景気は悪化し続け、世界のなかで日本だけが金融緩和を続けてきた現状があります。金利引き上げの緒についたものの、経済実態が実質的なインフレ基調にないままでの金利上昇は国民経済に大きな影響を及ぼすでしょう。実質可処分所得は30年前の水準にあり、生活は苦しくなるばかりです。

 

とりわけ少子高齢化の進展と税収の鈍化、プライマリバランスを志向する政策は、年々増える医療費の負担割合を増加させ国の財政事情にも影響を与えています。そのため国は診療報酬の改定を行い実質的な医療費削減方向に舵を切っています。

 

それでも医療費は減少することなく、2015年度には初めて40兆円を超え、13年連続で過去最高を更新しました。このため今後更なる大鉈が振るわれるであろうと予測されています。改定時にはわずかのように思える診療報酬の削減も病院を運営する医療機関にはボディブローのように効いており、現在では余裕を持って病院を運営出来ている施設は極めて稀になりました。

 

かつて診療報酬が高止まりしていた頃、病院の経営は比較的容易であり、言葉が悪いようですが病院経営を学ぶ機会の少ない病院幹部でも経営を行うことができていました。それが現在のような状況になると、体系的なマネジメントなしに病院の運営を行うこと自体が難しい時代になってきたのです。

 

私はといえば、これまでにさまざまな一般企業や医療機関で組織運営援を行ってきました。医療機関においては多くの医師や職員の方々とともにマネジメントの仕組みの見直しや現場の改善を行ってきました。そこで、さらに多くの医療機関の経営支援を行い、本当の意味で成果をあげてきた実績のあるメンバーを厳しい基準を以ってセレクトし、医師や職員の方々とともに構築してきた手法を以て経営改革を進めることで、この難局を乗り切る活動を行おうと決意したのです。

 

なる医療コンサルティングではなく、改革マインドをもつ病院経営手法に長けたメンバーが、病院経営者や幹部、そして職員と一体となって現場を変えていく。そんな新しい取り組みをホワイトヴィークルでできればよいと考えています。「医師が医療に集中できる最適な環境づくり」それが私の願いです。一般企業の経営支援とともに、日本の医療を支え地域を守るために、私たちは活動を始めます。

 

ホワイトヴィークル株式会社

代表取締役 石井 友二